マイホームのリフォームは、住まいを快適にするための大きな投資です。その費用を賄うためにリフォームローンを検討する際、数あるローンの中から最適なものを選ぶのは一苦労です。ここでは、賢いリフォームローンの選び方と、シミュレーションを最大限に活用するコツをご紹介します。まず、リフォームローンの種類を理解することが重要です。大きく分けて、「担保型(有担保ローン)」と「無担保型」があります。担保型は、住宅を担保にするため金利が低く、借入額も大きく、返済期間も長く設定できるのが特徴です。一方、無担保型は、担保が不要なため手続きが簡素ですが、金利は高めになり、借入額や返済期間に制限があります。リフォームの規模や借入希望額によって、どちらが適しているかが変わります。大規模なリフォームで多額の資金が必要な場合は担保型を、小規模なリフォームで手軽に借りたい場合は無担保型を検討すると良いでしょう。次に、シミュレーションのコツとして、複数の金融機関のツールを使うことが挙げられます。銀行、信用金庫、JAバンク、ネット銀行など、様々な金融機関がリフォームローンを提供しており、それぞれ金利や手数料、保証料などの諸費用が異なります。同じ条件でシミュレーションを行っても、結果に大きな差が出ることがあるため、最低でも3社程度の金融機関のツールを比較してみましょう。これにより、より有利な条件のローンを見つける可能性が高まります。また、シミュレーションでは「金利以外の諸費用」も考慮に入れることを忘れてはいけません。事務手数料、保証料、印紙代、場合によっては繰り上げ返済手数料などが発生します。これらの諸費用は、ローン総額に影響を与えるため、シミュレーション結果の毎月の返済額や総返済額に加えて、全体の負担額を把握するようにしましょう。多くの金融機関は、シミュレーションツールの近くに諸費用の目安を記載しています。さらに、将来のライフイベントを考慮した返済計画を立てることが重要です。シミュレーションで算出された毎月の返済額は、あくまで現時点での試算です。数年後には子どもの教育費が増える、車を買い替える必要がある、定年退職を迎えるなど、家計に大きな変化が生じる可能性があります。
マイホームリフォームローンの選び方とシミュレーションのコツ