和モダンな空間を創り上げる上で、その完成度を大きく左右するのが「建具」と「造作家具」の存在です。建具とは、ドアや引き戸、窓などを指し、造作家具とは、その空間に合わせて設計・製作されるオーダーメイドの家具のこと。これらを効果的に取り入れることで、空間に統一感が生まれ、機能性とデザイン性を両立させた、ワンランク上の和モダンリフォームが実現します。まず、建具の中でも特に和モダンの雰囲気を演出しやすいのが「引き戸」です。開き戸に比べて開閉に必要なスペースが少なく、空間をすっきりと見せることができます。デザインとしては、細い木材を縦や横に組んだ「格子戸」が代表的です。格子は、向こう側が透けて見えるため、空間を完全に遮断することなく、緩やかに繋がりを持たせることができます。光や風を通しながら、視線を適度に遮る効果があり、部屋に奥行きとリズム感を与えてくれます。素材は、ヒバや杉、タモといった木材を使い、色は空間に合わせてナチュラルな木の色を活かすか、黒や濃茶で引き締めるとモダンな印象になります。襖をリフォームする場合は、伝統的な和紙の代わりに、モダンな柄のクロスを貼ったり、枠を細くシャープなデザインのものに変えたりするだけでも、印象は大きく変わります。次に、空間の質を格段に高めてくれるのが「造作家具」です。既製品の家具ではどうしても生まれてしまう壁との隙間や、高さのずれといった無駄なスペースをなくし、部屋のサイズにぴったりと合った収納やデスクを設えることができます。例えば、テレビボードを造作する場合、壁から壁までいっぱいに設計し、床から少し浮かせて設置するフロートタイプにすると、空間が広く感じられ、掃除もしやすくなります。素材を床材や建具と合わせることで、空間全体に統一感が生まれます。また、リビングの一角に設ける小上がりの畳スペースも、人気の高い造作の一つです。畳の下を大容量の引き出し収納にしたり、掘りごたつを設けたりと、ライフスタイルに合わせて自由に設計できるのが魅力です。そのほかにも、壁の一部を凹ませて作る飾り棚「ニッチ」や、書斎のカウンターデスクなど、造作家具の可能性は無限大です。
和モダンの魅力を引き立てる建具と造作家具