洗練されたデザインと落ち着いた雰囲気が魅力の和モダンリフォーム。しかし、「無垢材や塗り壁など、自然素材をふんだんに使うのは費用がかさみそう」と、予算の面でためらってしまう方も少なくないのではないでしょうか。確かに、本物の素材にこだわれば費用は上がりますが、工夫次第で予算を抑えながらも、上質で満足度の高い和モダンな空間を実現することは十分に可能です。そのための鍵は「こだわりどころの選択と集中」そして「代替素材の賢い活用」にあります。まず、リフォーム計画を立てる際に、どこに一番お金をかけたいか、絶対に譲れないポイントは何かを明確にすることが重要です。例えば、「素足で触れる床の質感にはこだわりたい」のであれば、床材には少し奮発して無垢フローリングを採用し、その分、壁や天井は比較的安価な量産品のクロスで仕上げる、といったメリハリをつけるのです。壁紙を選ぶ際にも、和紙調や塗り壁調のテクスチャーを持つビニールクロスを選べば、コストを抑えながらも和モダンらしい雰囲気を演出できます。全面を塗り壁にするのに比べて、費用は三分の一以下に抑えられることも珍しくありません。アクセントウォールとして、テレビの背面など、視線が集中する一面だけを本物の珪藻土や漆喰、あるいはデザイン性の高いタイルで仕上げるのも非常に効果的な手法です。限られた面積にコストを集中させることで、空間全体の印象をぐっと格上げすることができます。照明計画も、コストをコントロールしやすいポイントです。高価なデザイナーズ照明をいくつも採用するのではなく、ベースの照明はシンプルなダウンライトで構成し、ダイニングテーブルの上など、空間のアイコンとなる一箇所にだけ、和紙や木を使ったこだわりのペンダントライトを吊るす、といった方法があります。また、間接照明は、壁や天井の造作が必要な大掛かりなものだけでなく、市販のLEDテープライトなどを使えば、比較的安価に実現することも可能です。建具に関しても、無垢材のオーダーメイド建具は高価ですが、既存の襖の襖紙をモダンな柄のクロスに張り替えるだけでも、空間の印象は大きく変わります。また、既製品のドアや引き戸の中にも、木目調のデザインで和モダンな空間に合うものがたくさんあります。
予算内で叶える上質な和モダン空間の作り方